吉里吉里でopusを再生できるようにするプラグイン「wuopus」を公開

前回の記事も書きましたが、OpusConverterを作っても使い道がなければ意味は無いですし、というわけでADVゲームでopusを使えるようにするためにプラグインを作ってみました。

プラグインはソフトウェアの部屋で公開しています。かなり下の方にありますのでスクロールさせて探してください。

 

wuvorbisのコードを参考に

というわけで、吉里吉里のライセンスに従う必要があるためやっぱりソースコードは公開しています。というより添付しています。利用側はビルドし直す必要は全くないはずなので見る意味は無いと思いますが、ソースコードについて簡単に一応解説を。

wuvorbisもlibvorbisfileを使って作られており、今現在のopusであればこれと同じような使い方ができるopusfileが公開されているので意味に合わせてコードを書き換えれば難しくはないです。注意点としてはopusfileを利用してopusをデコードすると出力されるデータのサンプリング周波数は強制的に48kHzとなるところ。ヘッダ情報に入力サンプリング周波数がどう書いてあってもそうなりますので渡すときの情報は間違えない様にしましょう。

 

wuvorbisと併用するのは大丈夫だがおすすめはできない

吉里吉里本体を使って再生試験を行った結果がこれです。両方読み込ませてopusを再生してみましたが正常に再生されていたので大丈夫だろうとは思いますが(単体の)vorbisもopusもどちらもoggコンテナを使ってデータを格納するので書き方によっては「対応してない」ではなく「(自分がデコードできそうなデータだけれども)データが誤っている」としてエラーを返すパターンになるものもあるかもしれません。そうなると後が大変なので併用しない方がいいと思います。まあ、vorbisよりもopusの方が128kbps以下のビットレートでは音質は有利と出ているので併用する必要は無いと思いますし。

 

opusに関する記事はこれにていったん終了かな?

opusのエンコード/デコードを行うフロントエンドも作りましたし、自分のシステムにも組み込んだ、そして別のADVシステムのプラグインとしても作ればまあこれくらいという感じです。opusの単体ファイルはfoobar2000で再生できますのでエンコードした音質を確認したい場合はそちらを使えばいいと思います。耳で聞き分けができるのか?という疑問は置いておいても音声データのビットレートをvorbisより下げても音質が保たれる(ことが多い)という性質はデータ量を下げて配布する場合には有利だと思います。

ただ「vorbisで十分」と考える人がほとんどだと思いますので作っても意味はほとんど無いかもとは思っています。新しいもの好きの人が使ってくれればなあ、という半分自己満足のレベルだったりします。

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