Fedora系はテストサーバーOSとして使うべし

blogの記事としてFedoraのバージョンアップのタイミングで更新日記を書いていますが、構築日記として見る分にはいいのですが、という意味を込めましてちょっと書いてみます。

 

Fedora系はとにもかくにも更新が早い

そもそもそれがFedora系のスタンスなのでそれを理解した上で使っているはずなのですが・・・。

本当に更新が早いです。デスクトップ+サーバーとしてFedoraを動かすのに必要なパッケージ群を入れている状態を例にすると二週間ほどパッケージの更新をサボると数十個のパッケージがあるという状態です。これがどういう状態かを考えないと後々いろいろな苦労をする羽目になるので考えましょう、ということです。もちろん他のLinux系OSがこうならないというわけではなく、ちゃんとセキュリティホール修正のパッケージやある程度の更新が累積したところで随時アップデートパッケージは出ますのでそれはちゃんと入れる必要があります。

本題として、「更新が早い」と言うことがどんな影響を持つか?ということです。実サーバーとして使う場合、この特徴(あるいは制約)が自分にとって有効なのかそれとも逆に問題になりやすいのか、を考えた上でどのOSを選択するか、を考えてみましょう。

 

セキュリティホールがふさがる速度は速いが同時に新機能や機能の変更も速いということ

前者はサーバーOSにとってとても有利な条件です。セキュリティホールが放置されるとその部分から機能が乗っ取られるという問題が発生するのでその部分においてはFedora果たしかに有利かもしれません。が、これに関しては他のサーバーOSでも多少遅れますがサポートがされている限りはちゃんとセキュリティホールに対する更新は提供されますので神経質になりすぎる心配は無いと思います。

問題は後者です。こちらは「安定してサーバーを動かす」と言う時に問題になりやすい条件と言うことは理解してください。私の場合ですとFedoraをインストールしているPCですが、これには常にLANのデバイス(R8168ドライバ)問題がつきまとっています。そのため、これが問題になるパッケージ(例の場合はKernel系)が入れ替わるタイミングで正しく更新ができているかどうかを確認しないと何かあった時にサーバーにアクセスできなくなるという事態が発生するのでここは神経質にやっています。そうでなくても、パッケージの更新により設定項目が変わると前のバージョンで書かれていた設定項目が無効になっていたり、新たな設定項目が増えた影響でサーバーが安定動作しなくなる、というのはよくあることです。だからといって更新される項目すべてに関してバージョンが上がった時に更新内容および適応テストを行う、ということは中規模以上のサーバー管理者でないとさすがに面倒だと思います。

 

というか、OSのサポート期限が短いのでOSを高頻度でアップグレードする必要がある

安定したサーバーを目指すならこの要素はものすごく厳しいのではないかと思います。Fedoraの場合、だいたい1年ほどでサポートがつきるのでそのタイミングでアップグレードがひつようになります。一応そのための処理は提供されますが、様々な機能でメジャーバージョンアップをしたり互換の処理に切り替わったりとこれもまた手間がかかります。趣味でやるならサーバーのダウンタイムなんて気にする必要は無いでしょうからいいですけれども、そうでないときはとてつもなく重要な問題になると思います。

 

ただ、最新の機材には強いのでそれを生かした個人サーバー、デスクトップ環境なら使いやすいかも

ドライバなどの機能提供も早いですからね。そうなるとあくまで個人サーバー、もしくは内部用テストマシンとして利用する分にはとてもいいかもしれません。またはIT系企業でLinuxを学ばせる時の構築訓練用LinuxOSとか。私もFedoraを入れているマシンに関してはそういう用途で使っています。いろいろと機能テストを行う分には都合がいいのですよ。あとはサーバー用途で使用できる割にはGUI環境が充実しているのでその用途で使う分にはいいのかもしれません。

 

もし小規模事業者がLinuxOSで外部に公開するようなサーバーを構築するのであれば長期サポートが有効なLinuxディストリビューションを使うこと

というのは基本原則でしょう。今だとUbuntu 14.04 LTSですか。これの場合は5年間はサポートが提供されていますので一度環境を構築すれば5年間は同じ環境を使い回すことができます。あとは4年後にハードウェアを更新するなり新しくなったLinuxOSでじっくりと環境を構築するなりすればいいと思います。

ほかに長期サポートが有効なLinuxOSって何があるのでしょうかね・・・。ちょっと調べるとLinuxMintでLTS版がありますし、CentOSとかDebianとかもありますよね・・・。Linuxのディストリビューションというのもいろいろと種類があるのでそのあたりは探してみるとお言いと思います。なおサーバー用OSになるとGUI系の設定メニューが少ないので初心者にとっかかりが悪すぎる、というのはたしかにありますが。

 

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