WindowModePatchを使って古いADVゲームを再販できればなぁ

WindowModePatchがかなりの対応率になってきたのでこういうことを考えています。

 

WindowModePatchにより大半の古いADVゲームを動作させられる(はず)

今までやってきたことのおかげでかなりの対応率になっているという認識があります。そうでなくても動く状態のゲームがあるのであればほとんど対応が可能だと思います。一応CD再生による音楽再生を行っていたゲームに関しても今のところはとあるプラグインを併用する形でCD再生を回避することができます。

で、この考え方を使うと「権利がちゃんとしているものであればゲームシステムにWindowModePatchを当てて再販する、という必殺技ができるはず」と考えています。これについてちょっと考えてみたいと思います。

 

WindowModePatchとの権利関係について

まずWindowModePatch本体ですが、これは説明のテキストにも表記してありますが、「著作権表示をどこかで行ってあるのであれば利用しても問題ない」となります。実行ファイルにBSDライセンスのライブラリを連結した場合と似たような扱いとなります。詳しくはWindowModePatchのテキストを見てください。

問題なのはすでに発売されているゲーム本体の権利関係。特にゲームシステムの著作権を制作会社本体が持っているかエンジンを開発した当人が持っているかでかなり複雑になるのが弱点。制作会社が持っている場合はリメイクではありませんが過去作販売に関して動ける可能性が大きそうです。

 

WindowModePatchの個別カスタマイズについて

いまのところフリーで公開している関係上、「できる限り統一された機能を提供する」ことに重点を置いた状態で公開しています。そのため、設定ファイルがパッチDLLと同じ場所にひつようになる、とか設定ユーティリティがゲーム本体から分離したものになっている、など。

ただ、これについては(有償を基本としますが)カスタマイズを行うことができます。一例としては

  • 描画設定をユーティリティ経由ではなくゲーム起動前に表示するようにする
  • キーアサインの変更、キー連打機能、マウスジェスチャー機能など入力関係の処理を追加することができる
  • 音楽再生がCD経由しかない場合、音楽データをゲームデータとしておくことにより直接再生を行うことができる(WindowModePatchだけで再生する)
  • Windows9XやWindowsXP以前では実行できるがWindowsVista以降で実行が難しい場合いくつかのエミュレーションを実装し対応させることができる(セーブフォルダの変更なども含まれる)

といった要素があります。画像リソースが甘いのは致し方ないですが、それでも過去作をこういう処理をして再度販売する、というのは個人的にはありだと思っています。

 

評判と利益率の問題

過去作を別媒体(Androidなど)で再販するのであればそれはそれで意味があると考えますが、Windows系からWindows系だと意味がかなり少ないと思われるところは致し方ないところですね。販売することに価値を求めるならば

  • 長く続いているシリーズものを「全シリーズまとめて」のような形で出す時に利用する
  • ○周年記念、として過去作をまとめて販売する

という点が上げられます。後者については昨年にやったメーカーがあるので項目に上げておきました。古いゲームであってもおもしろいものはおもしろいと思いますので個人的にはフェードアウトしてしまうのは何とも悲しいものがあります。

問題はどちらも利益がとれるような項目ではない、という点ですね。ゲームを購入できる年齢の人には古い部分が目につけば買わないだろうし、年齢が上がるとやったことがある人間が増えてきて買う意味が薄れるだろうし・・・。個人的な趣味でも運営していくのには苦労しそうですね。

 

Project Eveがやっぱりすごそう

Android上でWindows用ADVシステムを直接動かす、というのはかなり厳しいというのはよく分かります。別マシンのエミュレーションというのは面倒きわまりないです。実際、WinAPIをAndroid側でその結果になるように処理をする、というのがあるのでそのゲームで使われるものだけ実装する、が基本になるので難易度はすさまじしい上に数が多すぎて力業が・・・と思います。私も簡単なものとしてWindowModePatch内でDirectDraw7の機能をDirect3D9により実装する、というエミュレーションをやっていますがこれもやはり不完全ですしね・・・。個人的に注目しているプロジェクトの一つです。

ちなみに、今現在WindowModePatchを作っている概念はProjectEveの主催者であるYUKI氏と近い部分があります。昔はそうでもなかった(単に画面が小さいゲームを何とかする)のですが、今は必要な処理をかけてエミュレーションを行うことで現段階のPCでも普通に動作させる、ということを考えたりもしています。特に8bitパレット系のエミュレーションがそれに近いことをやっていると思っています。さらに今のWindowModePatchの動作方法を使うとWindows9X系でしか動作しなかったはずのゲームでも何とかすることができるのでは?と考えています。まあ、私の場合は「解像度変更を基本とすることで・・・」だけなのが甘いと言えば甘いですか。

もしかすると何か協力できることがあるのかも、と考えてしまう今日この頃でした。

 

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