USBメモリにコピーした回復ディスクをHDD上に戻す方法 Win8編

今回はリカバリ系の話です。USBメモリに回復ディスクの内容を移した・・・までは良かったのですが、残す予定だった回復ディスクのパーティションを誤って消してしまい、USBメモリなしには初期状態に戻すことができない、というかなりまずい事態に。こんなことに陥ってしまった人ってどのくらいいるのでしょうかね。

というわけで、この状態を何とかすべくリカバリ領域を再度HDD上に再作成するという目的のもとこれに挑んでみたいと思います。ちなみにこの作業はNotePCなどでHDDからSSDに変更した後でHDDの直接コピーを使わずに環境を再作成する場合にもほぼ同様の方法が使用できるのでちょっとしたテクニックになると思います。なお、この作業は自己責任でお願いします。パーティションを扱う部分がちょっと危ないですので注意してください。

・・・どうでもいいですが、結局NotePCを買ってからまともに使わずにリカバリを5,6回も行う私って何なのでしょうね・・・。

 

基本は「自作PC上にリカバリ領域を作る」こととあまり変わらない

facebook上のWindows naviさん(さんと呼ぶのが正しい?)が公開してくれた[FAQ]自作 PC にもリカバリ用パーティションを作ってみよう!に基づいてこの作業を行います。というかほとんど同じです。コマンドもほとんど変わらないですし・・・。

1. 回復後状態の設定と回復パーティションの作成

前者の意味はあまりありません。一応回復後パーティションを作る前に対象のドライブのパーティションは状態を固めておきましょう、というものです。たぶんパーティションの状態を多少変えても問題はないとは思いますが安全性のためです。

次に回復パーティションを作成します。「コントロールパネル」=>「システムとセキュリティ」=>「ハードディスクパーティションの作成とフォーマット」を呼び出しOSがインストールされているドライブの終端に領域を確保します。このとき、この領域のサイズはUSBにコピーされている全データより多少大きめにとれば大丈夫です。安全をとるなら作成対象となったUSBメモリと同じ容量で作成すればOKです。あとはふつうにNTFSでフォーマットしてドライブレターを割り当てましょう。以降このドライブをXドライブとします。違う場合は読み替えてください。

2. USBメモリのデータをコピー

バックアップされた回復ディスクのデータを作成されたパーティションに書き戻します。この時点で管理者権限のコマンドプロンプトがあったほうがいいのでこの時点で起動してしまいましょう。いちばん簡単な起動方法はエクスプローラを開いて「ファイル」=>「コマンドプロンプトを開く」=>「コマンドプロンプトを管理者として開く」で開きます。管理者確認は承認してください。以降USBドライブをNドライブとします。

この状態からおもむろに

> xcopy n: x: /S /E /H /K

と入力してEnterキーを押します。(先頭の>は入力する必要はない。以降同様)これでUSBメモリのファイルが回復パーティション内にコピーされます。

 

3. 回復パーティションの状態を設定

回復パーティションがリカバリ領域であることをシステムに教えます。コマンドプロンプトに

> reagentc /setosimage /path x:\sources /index 1
> reagentc /enable

と入力してEnterキーを押します。とこれで領域が認識されるはずです。認識されれば

> reagentc /info

で回復ディスクの状態が認識されているはずです。なお作成したリカバリ領域を隠すことは完全にはできないので開いたままになっている管理ディスクからドライブレターだけを削除するのがよいと思います。間違えてリカバリパーティションまで削除しないように。ここまで完了すればUSBメモリは再度解放しても大丈夫です。リカバリもWin8標準の方法でOKとなります。

ちなみに人によっては気になると思うので書いておきますが、setosimage処理かenable処理の段階で元々回復パーティション(WindowsPEが起動可能な領域)が存在しない場合、もしくはこの後Windows8.1にアップグレードする場合はOSがインストールされている領域から500MBほどを切り取って回復パーティションを勝手に作るのでOS領域の後ろにデータ領域、さらに作成したリカバリデータパーティションがあるとパーティション状態がすさまじしく見づらくなるのでその辺はお気をつけて。

 

USBメモリからリカバリをかけるとリカバリパーティションがなくなることも

どうも今回リカバリ領域が消えてしまった理由がこれのようです。おそらくこれに追加してリカバリ時のオプションで間違えてパーティションを吹っ飛ばしたのだと思いますが・・・。パーティションがなくなると回復ディスク作成時に「回復パーティションをPCから回復ドライブにコピーする」が選べなくなっているので一目瞭然です。基本はこうなったときの復旧方法ということで。

 

単体でのリカバリも分かりにくい

そもそもリカバリなんて使うのは最終手段だ、というのはわかるのですが、Win8以降だとリカバリ処理自体を発行しづらい状態になっているようです。通常の方法ではまず起動できないので気を付けてください。(Win7までにあったF8起動などは使えません)この場合は再起動時の起動オプションで強制的に起動させるなり、F8によるメニュー表示を有効するなり、shutdownコマンドから次回に表示させるようにするなり・・・をしなければなりません。この辺はここでは扱いませんので調べてみればいいと思います。

しかしまあ、コールドシャットダウン(?)もしづらいですしね。UFEIを表示するには再起動でコールド状態にする、もしくはシャットダウンオプションでUFEIを表示するようなオプションを選択しなければならず、ふつうにシャットダウンを選ぶと次回の起動が早い代わりにUFEI系の処理は選べませんしね。コマンドプロンプト上からのshutdownコマンドに頼ることが多くなりそうな予感です。

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