裏ではなんか重い話をしましたが表では軽やかな話をします。といっても仕事用にNotePCを買い換えているだけなのでそこまで軽いわけではありません。以前に買ったものは11年前というすごい時期が経ってしまっているのでほぼ使い物にならないですし、WinXPなのも含めて。
なお、この記事はNotePCのスペック決めの続きになります。今回は「できれば正しいことを書いてほしかったな~」というところで話をしたいと思います。
今回問題にしたのは「mSATA SSDの使い方」について
ThinkPad E130ではmSATA SSDはオプションなのでつける人とつけない人が混じります。実際、この型番で買った人のblogを見てみましたがいろいろと混ざっています。それはそれでいいのですが、このオプションの使い方についてスペック選択時の説明がかなり異なっているので注意してほしいな、というところです。これのせいで謎が謎を呼び半日リカバリを繰り返すことになってしまいました。
ThinkPad E130でIntel Smart Response Technologyは「厳密には使われない」
オプション設定時の解説を読むとどう見てもオプション追加時にはISRTが使用できるような書き方をしていますが、ThinkPad E130ではISRTは使用できません。というのも、チップセットはHM77なのでこの条件は満たすのですが、BIOS上からSATAModeにRAIDモードを選択することができないのですよね・・・。AHCIモードでは動作できずRAIDモードを必要とするISRTはこの条件によりRAIDのドライバは入らないわユーティリティも動かないわでどうしようもありません。個人的には「それならなぜISRTに関する記述を書くんだろう?」というところです。ミスリードのつもりなのでしょうか・・・。
でもmSATA SSDは「キャッシュドライブ」として使われることに変わりはない
そうなんです。これがさらなる勘違いを生んだ悲劇。ISRTが使用できないならmSATA SSDをオプションとして追加することの意義は何だろうか?ということでそれを調べるのにさらなる苦労を強いられました。半分の容量の使い道は意外と簡単に分かり、パーティションの妙な説明からハイバネーション時など高速なスリープ/復帰時にキャッシュとして使われる、と。で、もう半分は?というと「ExpressCache」というプログラムがISRTと同様の役割を負うことでキャッシュドライブとして高速化に寄与する、ということのようです。どうもThinkPadでmSATA SSDをオプションとして追加するとたいていはこちらがついてくるようで、これによってAHCIモードしか無くてもキャッシュドライブ化する、という回答のようでした。
ただしThinkPadによってもどうもものによっては本当のISRTとして設定されるものもあるような気配です。確認したわけではないので推測ですが、上位のNotePCでカスタマイズを組むとmSATA SSDの説明がわざわざ「キャッシュ」と書いてあるのでこの場合はISRTとして設定されて出荷されるような気がします。上位であればBIOS上からRAIDを仕掛けることも可能でしょうからね。
メディアドライブがない場合のリカバリデータ取得は気をつけて
今時は光学ドライブもなければインストールメディアもついてこないので買ったすぐのタイミングでリカバリデータはいったん外に出しておかないとOSのデータさえ失ってしまうのでこれは必須です。ただ光学ドライブを外付けでつないでも勝手にUSBメモリが選択されるのでリカバリ用にUSBメモリを買ってそちらに永久保存した方が良いと思います。もちろんUSBメモリにバックアップを取った後、さらにUSBメモリから直でブート領域も含めてデータを抜き出してリカバリデータを書き戻せる状態にしておくことが必要だと思います。・・・BlurayなんかにUSBメモリのデータをブート領域も含めて書き出せるツールって無いものでしょうかね。