というわけでとある事象のせいで気になったので調べてみました。
体験版とかで思った「全く意味が違う意見」
体験版がいい悪いではなく、です。問題なのは対象のADVシステムおよび組んだスクリプト、画像キャッシュの取り方に依存する問題です。
というのもどういうことかと言いますと、なんと「メモリ量は推奨環境を超えているはずなのにメモリ不足で落ちる」問題になってしまったからです。
この頃だと意外と出ることがある問題でもあります。
開発側のPCのメモリ量が上がってしまっているために起こる
しかもユーザー側のメモリ量も今時分なら普通に4GBとか積んでいますからね・・・。こんな変なバグを起こすようなこともないと思いますし。
あとは画像サイズの向上ですね。ディスプレイが広くなっている関係で描画解像度が1280×720なんて今だとざらですから。
そうなるとキャッシュしておく画像のメモリサイズがかなり大きくなる、という問題が起こって・・・ということがあります。
まあ、一応メーカー側の方にはそれなりに調べてほしいものだと思っているので書いています。
一応基準としてはこんな感じ
今ではもうサポート範囲外となっている2000や範囲外と化しつつあるXPも含めて。
対象のOS | 必須メモリ量(推奨メモリ量) |
---|---|
Windows2000 | 192MB+ゲーム本体が使う最大のメモリ量(x1.2倍) |
WindowsXP | 256MB+ゲーム本体が使う最大のメモリ量(x1.2倍) |
WindowsVista | 512MB+ゲーム本体が使う最大のメモリ量(x1.5倍) |
Windows7 | 768MB+ゲーム本体が使う最大のメモリ量(x1.5倍) |
Windows8(8.1) | 768MB+ゲーム本体が使う最大のメモリ量(x1.5倍) |
Vista以降はちょっと大げさに書いていますが、だいたいこんなもんでしょう。ただ、Vista以降に関してはすべてVista基準でもそこまで問題はないような気がしないではないです。
なお、最大のメモリ量はシステム内部を知っているならキャッシュ最大容量などから出してもいいですし、汎用のシステムを使っていたりスクリプタしかいないため決められないならタスクマネージャを開いたまましばらくテストプレイして最大使用量を見る、という方法もあります。
今のゲームだと普通のADVシステムでも演出などの影響で400MB位食っているやつもるんですよね・・・。
ページファイルを無効化されているとこの問題が顕著に
適当に「速度を向上させる・・・」とか書いてある雑誌で「ページファイルを無効化することで速度が向上できる」となっているものがありますが、こういうときに大変なことが起こります。
無効化されていると本当に使用できる容量は「実装されているメモリ量」だけになるのでOS+常駐プログラム使用分を引いた分しか使えないと言うことに。
ページファイルがあれば最悪使われにくいメモリをページアウトさせればメモリが不足する分をカバーできることもあるのですが。
ちなみに、ADVシステムが良くてもスクリプトのせいでメモリ不足になることも
たまにスクリプト側でメモリ解放をやり忘れているパターンがあり、特にセーブ/ロード画面を開いて閉じるとメモリリークが起こっていることがあります。
少量ならまだいいのですが、たまに数十MB単位でリークするという事件が起こっているスクリプトもあります。
こういうものだと一定回数のセーブ/ロード画面の処理を行うとメモリ不足でエラー終了という悲劇が起こることもあります。
スクリプタの経験不足によるものが多いと思いますが・・・。一応「ゲーム」ですので少しは気にしていただければな~と。
今時期のゲームだとWinXPの必須メモリ量にはちょっと注意が
という結論です。よほど古くからあるシステムを使っているならかまわないと思いますが、特に3Dエフェクトを使って2Dの描画を行うパターンだとかなりメモリを消費していることもあります。
あっさりと256MBを超えていることもありますので、そうなるとWinXPの推奨メモリ量は768MB~1GB位となることもあると思われますのでご注意を。
そこまで古いシステムを使っている方もどうかと言われるとツッコミが効かないですが。