高専ってすごい! 情報工学を体系的に学ぶために高専でやってきたことをまとめる。 – nigoblog
高専はすごいかも知れないが行くのは止めておいたほうがいい – 下林明正のブログ
というわけで、高専のいいところを紹介した記事や高専に進学したときに思ったことを書いた記事がはてなブックマークに上がってきていたのでこちらも書いてみます。
たしかに対象の技術系統を効率よく学ぶには適しているな~
その考えは正しいです。体系的に学ぶために一年生からすでにカリキュラム内に入っているため、勉強しやすいのは事実です。
また、五年間という長めの期間同じ学校に通う、という前提がその効率を後押しているのも事実です。
この辺は上のblogでも紹介されているとおりですのでそちらを見てください。
実際、卒業時の「対象の技術体系における」技術力は大卒より高専卒の方が上になりますし。就職に有利といわれているゆえんですね。
技術側を除いたとしても卒業したときの数学や物理に関しては大卒並の力があるのは正しいようです。
技術系は言わずもがな。情熱さえあればかなり深いところまで勉強できますし、高校とは違い実習系の授業もたくさんあるのでそれが楽しい人であればがんばれると思います。
ま、一年生の頃からレポート形式での提出があるのがこれがまた。グラフを書くのにフリーハンドで書いてだめ出しされる、なんていうのはよくあることです。
で、問題点の方も
こちらの方もちょっと話してみます。
・中学校の段階で進路を絞っていいのか?
これが一番問題になるところですね。私の場合で今の自分がおちいっている最大の問題点です。
この時期に進路を決めると行き先が指定した技術の業界に固定されてしまってほぼ抜け出せません。
高卒から大卒だと抜け出す方法もないわけではないと思うのですが、この辺が痛いです。いかに就職支援があろうがこの点だけは厳しいと思うところです。
ただ、国立系(独立行政法人系)であれば(20歳までの)学費が安いのは事実ですし、手に職をつけるのにはもってこいなのは事実なので
進学する時点である程度確固たる意志もしくは逆にものすごい妥協(学費がやばい、などということ)があるならそれほど勧められないこともないです。
まあ、「確固たる意志」の場合は途中でやる気をなくすといろいろと大変なことになりやすいですしね。
・クラス替えがない点について
特に水平方向(同学年)の友人がどうしても少なくなってしまうのは事実ですね。これに関しては正しいです。
友人を作るスキルがほぼ必要なくなる(というかある意味がない)ので対人関係に弱い人間が入るとその時点で「生涯の友人」となる数人が選ばれる、ということになってしまいます。
しかもいわゆるスクールカーストも早いうちに確定してその後変更がないというのも事実で、このときにグループを間違えると後が大変なことになります。
また、同じ学校へ行っていても別の学科の知り合いに会うことすら意識しないとあまりない、というのは厳しいですね。
もちろん、ほかの高校に行った人間ともつきあいがなくなることが多くなるので・・・。
まあ、これに関しては対人スキルがある方ならば垂直方向(つまり上下学年)で結びつきが強くなるのでそちらを生かせればまだましですが・・・。
・学歴について
最初の項目にかぶりますが、学歴至上主義、というわけではないですが、一度仕事の輪から抜けるとその後が非常に厳しいです。
この辺は高専卒が事実上短大卒並とみなされて他の人より不利になるところです。
普通に大卒が必要、とかと書かれるとそれで終わりです。技術に偏ってしまった分そのほかのことに疎いとみなされてやばいですし。
しかも(技術系でも)情報系がこの後残るのか?というとその状況も(個人的には)余り芳しくない、というのは経済誌などがその状態を報告しているようにみえますし。
何とかするにもせいぜい大学に編入学して大卒とする、というのが解消法ですが、技術系から抜けようとするとこれは茨の道ですし。
特に「一年生から対象の技術を学び始める」=「対象の技術に関係ない項目(社会系、理科の生物系など)はこの時点でカットされる」がこうなるとボディブローのように効いてきます。
さて、いってもいいのかいかない方がいいのか?
個人的には今の状況では余り勧めたくないな~というところでしょうか。
これが高度経済成長時代のように技術者の回転ができるなら逆にこちらに進学して「技術屋」というのも問題はないでしょうが、長い間その状態を維持できるものではなくなってきているので、奪われたときにどうしようもないですから。
実際、仕事がなくなってニート以上フリーター以下の状態の私からすればそんなもんですから。
愚痴を言うなら技術力があろうが対人スキル(+営業スキル)が・・・といっているのも効いていて・・・。
一応付け加えるなら対象の技術業界で会社などである程度スキルを磨ければスキルアップで上に向かうことはできるとは思います。単に私がそれをしなかっただけである、というのも間違いはないです。
なので、今までの意見にはそれをやらなかった私の個人的な気持ち、というのも入っているということを書いてきます。