個人的に考えた「瞬間移動」「時間停止」「不老不死」の定義

というわけで何となくです。こういう「定義」を考えるのは個人的に好きです。

特に個人的には美少女ゲーム業界内で考えられている各事象に対して用語の意味づけをするのが趣味のようなもので。

外には出しませんが、できるだけ意味があうようにやるのが楽しいですね。

まあ、それは置いておいて。タイトルに関してです。

2chのスレでネタになっていて、かつまとめサイトに降りてきていた

「瞬間移動」「時間停止」「不老不死」の能力のうち、どれが一番ほしいか?

を見ていて、まとめの中でもありましたが、「ある程度定義がないと比較できない」ということが書いてあったので定義を考えてみよう、とこういうわけです。

SFではよく使われる設定ですが、各作品ごとにそれぞれの定義が微妙に違うので、統一するなら?というやつです。

もちろん、できる限り今現在認識されている物理法則を考えて、ということでもあります。

注意点ですが、もちろんこれらは個人的に定義をしてみているだけなので「間違っている」といわれても仕方がないですが。

「瞬間移動」を定義するなら

そのまま「瞬間」に「別の場所に移動する」ということですね。

定義に必要なのは「移動距離」「対象範囲」「移動元および移動先の状態」ですね。

私が知っている中で一番わかりやすいのは魔法サイドと科学サイドが対立している小説の中に出てくる・・・ですね。

これの場合は(間違えていたらすみません)

移動距離 自分が知覚できる(視認できる)範囲
対象範囲 自分および自分が接している物体(重量制限あり)
移動先の状態 空気を除く物理的な物体はその場所にとどまろうとする

ちょっと疑問に思っているのは「運動量は保存されるのか?」ですが・・・。

まあ、この辺を参考にするなら瞬間移動とは以下のようにするのが自然でしょうか。

現象 時間が経過しないで移動対象を別の領域へ移動させる。ただし即座の連続使用はできない(最低でも数秒のタイムラグあり)
移動距離 制約されない。物理上存在している領域ならどこへでも可能。
対象範囲 自分および自分が接している物体(移動できる物体の質量の合計は移動を行う能力使用者の質量に関連した量まで)。物体が生物であればそれに接しているものも対象となる。また、箱を移動させる時には「箱の中にある物体」も対象となる
移動元の状態 空気に置換される
移動先の状態 空気を除く物理的な物体はその場所にとどまろうとする

くらい?でしょうか。

移動距離の制約がなくても生物を移動させるなら何らかの方法で物体がなく、その生物が存命できる状態でないと大変なことになりますね。

空気がなくて死んじゃったり、超重力で圧殺されたり・・・。

「時間停止」を定義するなら

意外といろいろな場所で定義されていますが、面倒なのは「発動したときに空気まで時間停止してしまい、息ができなくなって窒息するのでは?」というところですね。

そのため、ちょっと定義をずらして、自然界的に逆に見るといいと思います。つまり

現象 自身(およびその周辺)の固有時間をほかの物体の固有時間に対して無限大まで高める
対象範囲 自分および自分に接した物体、自分に対して一定の領域
対象範囲例外 自分が「発動させたくない」と思ったものに対しては発動しない。ただし、その物体はその場所に留まろうとするため、相対的に無限の質量を持つことになる

という感じ?ですか。

ただ、これだとステレオタイプ的な「時間停止」に対してちょっと不利な面が大きいですね。たとえば

  • 発動した場所に留まり続けると対象の場所の酸素がなくなってしまうため動き続けなければならない(範囲外の空気は動かせないため)
  • 「時間停止」そのものは無限の時間可能だが、その間に「自分の固有時間」は過ぎ去ってしまうため、肉体は老化してしまう(ウラシマ効果の逆のような状態)
  • 人間など生物に対して影響を及ぼす動作を行うときはその個体の一部分ではなく全体を解除しないと生物としては死んでしまう(たとえば人間の足だけを解除すると血流がない状態になるのでさっさと壊死することに)

でしょうか。これもいくつかのSFを組み合わせて考えています。

「不老不死」を定義するなら

これが一番やっかいでしょうか。「不老」と「不死」に分けて考える必要があるからですね。これも定義を間違えると「自分の癌細胞が最強」という訳のわからないことに。

まず「不老」からですか。「老いることがない」ですが、この場合の「老い」を考えながら定義しないとまずいですね。

また「不死」もけがや「死ぬほどの状態になったときどうなるか」を定義する必要があります。

そうすると・・・?

対象範囲 自分自身のみ(能力を得るときにたとえ配偶者がいても対象とはならない。子に遺伝するなどもなし)。他の人がなれるかどうかは不明
老いがなくなる時期 自分が選択できる。たとえその能力を得られる段階で老人であっても得るときに年齢を選択できる。ただし、一度選択して能力を得ると変更はできない
その後の成長について 肉体的には成長は行われない。ただし、その年齢で得られるはずであった知能発達度および生殖機能は維持される。記憶はその年齢で記憶可能な範囲までは可能。あまりに多くなりすぎると重要度が低い過去の記憶から失われていく。(物忘れと同等)
けがについて けがなど人間が回復可能なレベルの傷害があったときはその傷害はその年齢で得られる速度によって修復される。痛みなどは不老不死になる前と同じように感じる。
致死量の状態について 致死量の状態となったとき、まず肉体的に死亡の状態となった後即座にその致死量の状態となる前に肉体が戻される。毒など遅効性の場合はその毒をはじめに摂取した時点まで戻される。即効性の場合はその傷害を受ける直前に戻される。なお致死性の傷害を受ける前から回復可能な傷害を負っている場合なその傷害は修復されない。
戻されたときの記憶 記憶については死亡状態となる直前のものが引き継がれる。

と、つまるところ対象の年齢のまま体を維持するのに必要となる細胞分裂は無限に発生し、かつ肉体的には不死である、というのを定義してみたわけです。

ちょっと記憶の部分だけが特殊だと思います。普通なら「記憶はすべて維持される」なのですが、それだと「不老不死」とは何か違うような気がするのですよね・・・。

なお、「空気がない、など人間として肉体が存続不可能となったとき」にはだいたいの場合「死ぬ前の状態まで戻って死ぬ、を繰り返すことになる」のでしょうね・・・

と、どんなものでしょうか?

こんな感じで定義をすればどの能力が魅力的か見えてくるのではないでしょうか?

特に「不老不死」は各SFによってかなりの隔たりがあるので定義によっては魅力的になったり残念になったりとおもしろいかもしれません。

つっこみなどがあれば見直しが必須ですが・・・。そんな人はいるのでしょうか。


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