というわけで、先日の記事にちょこっと書きましたが、WinXPとWin7のDualBoot状態をなくすためにWin7を(わざわざ)クリーンインストールすることにしました。
環境の完全クリーニングおよび使っている各プログラムのバージョンアップも目的に含まれます。
といっても、旧環境は別のHDDに完全バックアップ
最悪元の環境に戻せることを前提にしています。
また、バックアップHDDにあるデータを使って元の環境を再現するためにもこのデータを使います。
これがないと設定のインポートがやりづらすぎるので。
まずはバックアップ作業
OSがある領域のバックアップはツールにて行っています。
OS領域は普通のファイルコピーでは必要なファイルがコピーされなかったり、起動に必要なファイルには特殊な配置が必要だったりとするので任せるのが安全です。
データ領域は高速なファイルコピーツールを使うといいと思います。バックアップツールでも不可能ではありませんが、セクタコピーだと空き領域までコピーしてしまいますし・・・。
しかも保存場所はこの場合必ず物理的に別領域になるはずなのでエクスプローラなどのコピーよりも絶対に早いと思います。
なお、HDDの認識状態によってはバックアップ先から直接つなぎ替えて起動できる場合とできない場合がありますので、気をつけてください。
HDDの状態確認のためのFullErase
時間がかかりますが、どうせなので一度FullEraseをかけています。
目的としては旧の環境を完全に削除すること・・・よりも、使い始めてから時間がたっているので全領域に書き込みテストをかけることと同意義になるからです。
通常のSMARTなどよりも不良があったときに報告されやすくなります。
なお、FullErase作業はLinuxなどのddでのゼロ書き込みよりもHDDのメーカーが出しているツールを使うといいと思います。
終わった後に再度HDDにテストをかけて不良がないかどうか確認して完了、です。
Win7のクリーンインストール
使用しているマシンは同一であり、同時にOSが使われることはありませんのでライセンスは問題ないですね。
購入したときにはServicePackが入っていなかったのでServicePackを統合してインストールすればServicePackのインストールはいりません。
後は手順に従えば完了。
GeForceのドライバをインストールすると妙なユーザーが追加される
グラフィックのドライバなのでないとまともに表示がされませんので入れたのですが・・・。
ドライバをインストールすると妙なユーザーが追加されます。UpdatusUserというユーザーで、どうもドライバのUpdateを検索するときに使われるユーザーということ。
ユーザーが勝手に追加されるので、個人的にはかなりいやな感じです。
ユーザーが登録されないようにする、もしくは削除するには
- カスタムインストール時にGeForce Experienceをインストールしない
- フルインストール後にGeForce Experienceをアンインストールしてしまう
のどちらかをするとどうにかなります。その代わり、GeForce Experienceがやっている更新の検索および個別ゲームの最適プロファイル検索が止まりますので善し悪しです。
クリーンインストール時IE9をジャンプしてIE10を入れるときには注意
自分がかかったわけではないですが、表記がかなり微妙だったので気をつける必要があるかもです。
クリーンインストール後にWindows Update(Microsoft Update)を行おうとすると大量のUpdateが見つかりますが、このときUpdateと同時にIE10を入れようとするとどうも先頭回でIE10がインストールできないらしいのです。
UpdateとIE10のインストールで何かかみ合わせが悪いのでしょうかね。そのため、一回目のUpdateの再起動後、このタイミングでWindows Updateを再度確認にいくとなぜかIE9がインストールできる状態になってしまっています。
もちろん、これはフェイクであり、ちゃんとシャットダウンボタンには楯マークがあると思いますが、再起動によりちゃんとIE10が適応されます。
この後(つまり二回目の再起動の後)ならばIE9の表記はWindows Updateから消えています。
インストールしようとしていたら何が起こったのでしょうか・・・。
旧環境のレジストリを開くには
面倒なのがレジストリデータの移行ですね。
といっても、置き換えてしまえるわけでもないのでレジストリを開いて必要な部分だけエクスポート=>インポートをするのがよいと思います。
で、これのやり方ですが、ちょっと面倒ですので手順で紹介します。なお、作業についてはレジストリ編集が入るので自己責任で。
- フォルダオプションより隠しファイルおよびシステムファイルを表示できるようにする
- レジストリデータが入ったファイル(HKEY_CURRENT_USERであればC:\Users\[ログイン名]\NTUSER.dat、HKEY_LOCAL_MACHINEであればC:\Windows\System32\config\以下のSAM、SOFTWARE、SYSTEMなど)を一度適当な場所にコピーする
- ファイルのプロパティを開き、隠しファイルおよびシステムファイルの状態を解除する(なっていない場合は無視してよい)
- レジストリエディタ(regedit.exe)を実行
- HKEY_LOCAL_MACHINEを選択し、[ファイル(F)]=>[ハイブの読み込み(L)]を選択
- ファイル名を聞いてくるので、コピーしたファイルを選択
- 読み込んだハイブのキー名を適当につける(例:BackUpRegなど)
- HKEY_LOCAL_MACHINE以下にキーが現れるのでレジストリデータを参照する
- 新しい環境に結合したいデータをエクスポート(例としてffdshowの設定を引き継ぐこととすると、HKEY_LOCAL_MACHINE\BackUpReg\Software\GNU\ffdshowをエクスポート。ファイルをC:\hoge\backup.regとする)
- C:\hoge\backup.regを右クリックし、[編集]を選択
- メモ帳が開くので[編集]=>[置換(R)]を選択
- [検索する文字列]に「HKEY_LOCAL_MACHINE\BackUpReg」、[置換する文字列]に「HKEY_CURRENT_USER」を入力し、[すべて置換(A)]により置換する(なお、SOFTWAREやSYSTEMを参照したときは、[置換する文字列]は「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE」や「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM」となる。値に検索する文字列があるとやっかいだが、それはまずないでしょう)
- ファイルを保存
- C:\hoge\backup.regを右クリックし、[結合]を選択。警告されるがOKをクリックすれば結合される。これでbackup.regは不要になるので削除してよい
- 使い終わったらHKEY_LOCAL_MACHINE\BackUpRegを選択し、[ファイル(F)]=>[ハイブのアンロード(U)]にて読み込み状態を解除
- コピーしたファイルおよびそれと同名の接頭名を持つシステムファイルを削除する
- 変更したフォルダオプションを元に戻す
長い手順ですね。面倒です。なお、ハイブ処理は再起動すると外れますのでそれを持って解除としても大丈夫です。
FirefoxやThunderbirdの設定を引き継ぐ場合
この二つの場合はデータがSQLiteなどで扱われているので簡単には移行できない・・・と思われがちですが、バージョンが同一であれば意外と簡単に移行できます。
また、多少移行前のバージョンが下であっても大丈夫のはずです。
やり方としては単にフォルダのコピーをするだけです。管理しているファイルは
対象プログラム | フォルダ位置 |
---|---|
Firefox | C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\[英小文字+数字がランダムで8文字].default |
Thunderbird | C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\[英小文字+数字がランダムで8文字].default |
にありますので、そっくりそのままもとあったデータを削除して中身をコピーすれば完了です。
もちろん、移行前と移行後では[英小文字+数字がランダムで8文字]が違うはずですので中身だけを丸ごとです。
ほかのプログラムでも同様に引き継ぎができるパターンが
C:\Users\[ユーザー名]\AppData以下のフォルダ(Local、Roaming)以下にはプログラムの設定データやゲームのセーブデータなどがありますのでこれをコピーすることで環境が移行できるパターンが数多くあります。
失敗することもあるかもしれませんので、移行時は一度元のフォルダの名前を変えた上でコピーするといいと思います。
Windows Media Player12以降で動画を関連づけで開いたときに再生ウィンドウが小さくなる現象について
調べれば簡単ですが、気がつくまでは難しかったです。
再インストールした影響で設定が失われていたため、Windows Media Player12での動画再生の画面が小さいの。
ウィンドウサイズを変更して終了しても関連づけで開き直すとまたもや小さくなる。
で、何でや?ということでこれを修正する方法を改めて紹介します。
- Windows Media Player12を関連づけではなくアイコンから起動もしくは「ファイル名を指定して実行」などの直接の実行で起動する
- ファイルを一つも開かずに通常右クリックメニュー(ファイルとかがあるもの)から[表示(V)]=>[プレイ ビュー(P)]を開く
- 関連づけ再生時に再生したい大きさと位置に合わせる
- このままいったん終了する
鍵となるのは「プレイビューの起動時ウィンドウサイズはファイルを開いていない状態で終了したとき」だけ保存される、というところです。
ちなみに、このときの設定「だけ」が初期プレイビューウィンドウの大きさに関係があるので、再生したときにウィンドウサイズを変えても次回起動時には影響しません。
すごい仕様ですね・・・。変更点は変更点ですが・・・。
とりあえず何とかなったかな?
まだ試し状態ですが、これで問題なければ移行作業は完了です。
前にあったIE系の動作不良も改善したみたいで気分としては微妙だったりします。
この際インストールによりいくつかの開発系(Androidなど)が一時的に削除されてしまったので必要になれば入れ直します。
かなり時間をかけてしまいましたね・・・。