と言うわけで追記編です。Togetterなどまとめよりどうなっていたかを見ながら進んでいきます。
番組で見えなかった裏事情を考えるとどうなるのか?です。
今回の「セキュリティ」の定義
元々、いくつか強調されていた「たとえ侵入されても重要なファイルを持ち出されない」ことを鍵としているようです。
つまり、「侵入されることは起こりうること。たとえそうだとしても守るべき物は守る」と言うことだそうです。
まあ、これも定義としてありと言えばありですか。個人的には「出来る限り侵入されない」の方を使いたいのですが。
今回の環境について
Twitterのつぶやきより1stがWindows Server 2000、2ndがWindowsXP(SPなし)と言うことらしいです。
これなら確かに侵入そのもの(つまり遠隔操作を行うところまで)は容易でしょう。XP側はSSHやRDPが有効だったらしいので、侵入は容易でしょう。この辺は知られていることですし。
ちなみに、3rdがあったとしたらそのときはちゃんと最新の環境だったらしく、それなら面白かったかもです。
つまり、ちゃんとハッカーがある程度出来るような状態にするための物だったようです。
1stの画像回収について
1stでは「ネット上から複数のファイルを集めて置いておいた」という物がありますが、これについてもちゃんと元の画像に対して特徴量抽出を行って似た画像を集めていたようです。
それなら確かにヒントを使った謎解きになるよね~と思います。
2ndの「対象のファイル名を持つファイルが見つからない」表現について
これはどうもTrueCryptを使ったようです。
これの役割は「対象のドライブそのものを暗号化することで必要なキーがない限りドライブそのものを見ることが出来ない」というものです。
データが保存してあるドライブを暗号化して使うときだけパスワードにより復号する、と言う機能を持つ物で、ちょうど自分の初期感想に合う動作を行う物ですね。
調べればすぐに出てくる物です。知ったかぶりは良くないことを証明する出来事ですね。
これに関しても強制クラッシュやパスワード解析などで頑張れば出来たよう(パスワードを分かりやすいものにしていた)と言うことも。
いろいろとカットしすぎだろ
初めの感想が番組を見たままの感想だったので、バラエティに関するその方面がある程度分かる人間からの突っ込み、と言う形になっています。
が、上記を踏まえると面白い物が見えてくると思います。特に古い(侵入に関するセキュリティがほぼないような)PCでどうやってデータを守るか、という方面を頑張っていることが分かります。
ただ、こうなると各立場の出演者がかわいそうだ、と言うのも思います。特にハッカー側がまともにやっていないように見えるので。
かっこいいシーンがカットされると台無しです。そうなるともう少し演出のやり方があったのではないかと思います。
バラエティのTVで良く起こる現象がもろに出たと言うところでしょうか。特に「説明をやるとあまりに長くなりすぎるのではしょるとおかしくなる」と言うことですね。