以前にAndroid版のWinampの曲名表示の文字化けの解消方法は?で紹介したEasyTagですが、Windowsでの使用方法がほとんど書かれていないので紹介してみます。
一応MP3の文字化けを直すことを前提としていますのであしからず。
必要な物は以下の通りです。
まずは頑張ってダウンロード
してください。注意点は
- EasyTagはWin32の実行ファイルの拡張子を持つ物(.exe)をダウンロードすること(見つからなければ「ダウンロードファイル一覧」からすべて回ってみてください)
- GTK+は32bit版のAll-in-one bundleをダウンロードしてインストールするのがわかりやすい
- iconvはWindows用のものがかなり古いが気にしない方針で。セットアップタイプではなくバイナリタイプを使うとよいかも
となります。
GTK+をセットアップ
します。何もオプションを変更する必要はありません。
セットアップの段階で環境パスなどをいじるので、それが嫌な方は別の方法を探すと良いかもしれません。
(ランタイムだけをEasyTagをインストールしたフォルダにコピーする、と言った方法をとるくらいかな)
EasyTagをインストール
iconvより先にEasyTagをインストールします。
普通にセットアップを行えばOKです。セットアップが終了しても起動はさせないでください。
iconv.dllをコピー
ちなみに、libiconv for Windowsよりバイナリをダウンロードしても中にはiconv.dllはありません。
アーカイブ内にあるbin/libiconv2.dllをiconv.dllにリネームしてEasyTagをインストールしたフォルダにコピーします。
このとき、WinVista以上では管理者権限を確認してきますので、許可してコピーを。
EasyTagを起動
これで初めて起動が出来ます。
なお、メニューやダイアログの文字はちゃんと日本語で出ますが、環境によってはファイル名・フォルダ名の日本語は見事に文字化けをしております。
そのため、作業をやるのであれば出来るだけ日本語の影響がないフォルダ名を先頭にして作業を行うのがよいと思います。
私の環境ではなぜか日本語の文字コードをEUC-JPと勘違いしているようで。Linux系の場合にはそれで正しいのですが・・・。
タグの読み込みに設定を
そのままではタグの文字コードが変換できないので、「設定」=>「設定」から以下のように変更します。
- 「ID3タグの設定」タブをクリック
- 「ID3タグを読み込む際に非標準の文字セットを使用する」にチェック、右のボックスは「日本語(Shift_JIS)」を選択
- 「ID3タグを書き込む際に非標準の文字セットを使用する」にチェック、右のボックスは「unicode(UTF-8)」を選択
これで、読み込みがShift-JIS、書き込みがUTF-8になります。
対象のmp3を持つフォルダを選択
初期設定ではサブフォルダも参照するようになっているので参照したくないときは変更しましょう。
選択すると、変更可能なファイルをすべて読み込んでリストを表示します。
ファイル名が文字化けしていてもファイル自体は参照できますし、タグ内にある日本語も正しく表示できているなら問題はありません。
タグ内の日本語が文字化けしている場合は設定ミスの可能性がありますので見直しましょう。
ファイルをすべて選択して保存する
Ctrl+Aなり「ファイル」=>「全ファイルの選択」なりしてファイルを選択します。
選択後、Ctrl+Sもしくは「ファイル」=>「ファイルの保存」にてタグ情報を保存します。
そうすると、「次のファイルにタグを書き込みますか?」のダイアログが出ますので、チェックがついているのを確認して「はい」とします。
後はそのまますべてのファイルに変換されてタグ情報が書き込まれます。
なお、ファイル名が文字化けしている場合では、間違って「ファイル名を変更します。よろしいですか?」のように聞いてくることがありますが、これは「いいえ」としてください。
ちょっと時間がかかることも
ファイル数が多くなると環境によっては時間がかかります。気長に待ちましょう。
いったん変換するとSuperTagEditorなどShift-JISで扱うことが前提のプログラムだとタグが盛大に文字化けしますので注意してください。
と言うわけで、変更手順でした。