リリースされたばかりのFedora18をインストールしてみた (Fedora16=>Fedora18編)

というわけで、NY時間の1/15 10:00にリリースされたばかりのFedora18を元Fedora16マシンにインストールしてみることにしました。

相変わらずインストールメディアからのインストールなのでアップグレードインストールではありません。

今回はメディアからのインストールの感想をベースにこれを追ってみたいと思います。

しかし、リリースがだいぶ伸びた物ですね

Fedora17が出た頃に予定されていたリリース時期は12月半ばだったのですが、いろいろと問題が起こったらしく、のびに伸びてこの時期になってしまったようです。

公式に発表されている理由を参考にすればよいですが、かなりの難産だったようですね・・・。

まず初めのつまずき。Atomマシンで起動してみると・・・

インストールデータをメディアに焼き付けてインストール先となるFedora16マシンに入れて起動してみると・・・。

グラフィカルモードでインストーラが起動しない・・・

この現象自体はFedora16でも「グラフィカルモードでログインできない」という状態であったので起こったときにあまり気にはしませんでしたが・・・。

とりあえず「Atomマシン(NM10)」のグラフィックとは相性が良くないようです。

仕方がないのでMainPCにAtomマシンのHDDだけ取り外してSATA-USB変換をかまして仮想マシンで起動させてインストールしようと思いました。が・・・。

二つ目のつまずき。仮想マシンのディスプレイ設定がまずいと・・・

インストーラの画面まではうまくいったのですが、画面の状態が何かおかしい。

どうもディスプレイの解像度をインストーラおよび仮想マシンが勘違いしているらしく、一部の画面で1280×720位の解像度を目安にインストーラが描画していて、

仮想マシン側が1024×768として画面を認識しているらしく、範囲外が描画されない、と言う現象に見舞われました。

そのため、インストーラで設定すべきいくつかの項目が設定できず、インストール画面を進めることが出来ない、と言うことが分かりこれも断念。

さらに仕方がないので一度MainPCを停止させてHDDだけインストール先の物を接続してインストールすることに。

01/18 追記

仮想マシンを使ってのグラフィカルインストールはどうも無理そうなので、無理にでも仮想マシンを使ってインストールしたい場合は、メディアから起動した後、

Troubleshooting => Install Fedora in basic graphics mode

を使って、(おそらくグラフィックモードには入れませんので)そのままテキストモードで頑張ってインストールしてください。

インストールの(設定)構成自体はグラフィカルモード時の構成とほぼ同じですので。

パッケージの選択が出来ない(最小インストールモード)のであしからず。

以降はちょっとした注意点を

それ以降はそれほど不具合らしい不具合はありませんでした。が、インストーラで気になった注意点を。

1.パーティションは手動でやるときはあらかじめ切っておいた方が良いかも

パーティションが無いところから切る作業は前の物より簡単になっていた印象を受けました。

単にパーティションの追加からマウントポイントと容量を指定するだけで追加できます。

驚いたのが、容量の指定でMBやGB以外にもMiBやGiBが使えたことです(直接単位を入力します)。これらを間違えないようにしましょう。(パーティション画面で表示される容量はMB(10^6bytes)やGB(10^9bytes)です)

が、パーティションがないところから追加していくと勝手にデバイス名が変化していっているのが気にかかりました。

私はいつも/と/usrと/varをわけているのですが、この順番で追加していっても/varが/dev/sda1と言う表記になったりしていました。

その表記通りになるかどうかは不明ですが、確定させたいならSystemRescueCDなどであらかじめパーティションを切っておくと良いと思います。

まあ、Fedora18からパーティションのデフォルトが(選び方によっては)ext4からbtrfsに変わっていますので、使いたくない人は使わないように変更しておきましょう。

2.パッケージを個別指定できなくなっている

どちらかというとFedoraだけ特殊だった物が他の物にあわされた、という感じですか。

Fedoraもパッケージのインストールについては「メインターゲット」+「メインターゲットに付属する要素」を指定できるだけになってしまっています。

以前のように個別テーマにおいてパッケージを選択できません。まあ、後でパッケージを追加できるからいいのですが。

サーバー用途でインストールするか、GNOMEをメインにインストールするか、KDEをメインにインストールするか、という感じですね。

3.ネットワークはつながっていた方がよいかも

インストール時にネットワークの接続確認を勝手にやっていくようになっています。

これは、ネットワークからパッケージ情報を仕入れたり、ntpの初期設定をインストーラ上でおこなうためなのですが、個人的にはちょっと微妙でした。

つながっていなくてもインストールは出来ますし、後からntpを設定できますが、仮想マシンテスト編での問題もあり、つながっていた方が良いかもしれません。

4.rootパスワードは設定されなくても良い

Fedora16から見ると大きな変化なのですが、どうもUbuntu系から見ると普通のようで。

インストール時に必ずしもrootパスワードを設定する必要があるという状態では無くなりました。

このため、インストール後の初めての設定では、初期ユーザー作成時に「管理者に含める」と言うチェックボックスが付属しています。

この意味は、チェックをつけると作成した初期ユーザーをwheelグループに所属させ、sudoによる処理を有効にする、と言うことになります。

rootパスワードを設定するときは、パッケージのインストール途中に画面上に「rootパスワードを設定する」という項目が表示されているので

パッケージをインストールしている時にそのポイントをクリックしてrootパスワードを設定することになります。

MainPCでインストールできたのでMainServer(Atomマシン)にHDDを戻して

初期設定をしていけば完了です。相変わらずr8169のLANのチップ認識ミスはあるようなので頑張って解除してください。

面倒になったのでPCIスロットにLANカードをつけていますが、安物のため、チップが(認識ミスを起こす)R8169なんですね・・・。

オンボード側がR8168(で、ドライバがR8169になってしまう)、PCIスロット側がR8169と何とも言えない状態に・・・。

firewalldは使いたくないが・・・

というわけで、Firewallの設定がiptablesからfirewalldに移った・・・ような感じです。というよりは、firewalldがiptablesを操ってFirewallの設定を行っています。

設定を行いやすくするため&iptablesの動作変更を行っているタイミングで一時的に無防備になってしまうことを避けるためで、iptablesの仲立ちを行う形で動作します。通常はこちらが有効になっています。

が、iptablesを今まで使っていた身としては、この変更がとても面倒です。firewalldの設定がかなり分かりづらいので。

理解できるまではiptablesを使った方がわかりやすいと言うことで、firewalldを止めてしまってiptablesを使うように変更、と。

# systemctl disable firewalld.service
# systemctl enable iptables.service

あとはちょっとだけ使いやすくなったsystemctl?

かなりのサービスがsystemctl準拠になっているため使いやすくなっています。

また、systemctlのサービスを指定するところでの「.service」が不要になったのでキーボードを打つ量が少なくなりました。

入力する文字数が多くなるので、この文字が面倒なんですよね・・・。

Mediatomb+MySQLのときは起動順序を設定しよう

Fedora16までは、管理が違うため起動順序がややこしかったのですが、Fedora18では両方ともsystemctlになっているので起動順序を設定すれば終わりです。

両方ともsystemctlで管理されている場合にMediatombをMySQLより後に起動させるには、/lib/systemd/system/mediatomb.serviceを編集します。

[Unit]
Description=UPnP MediaServer
After=network.target

[Unit]
Description=UPnP MediaServer
After=network.target
After=mysqld.service

のようにAfterを一つ増やせばMediatombはMySQLより後に起動します。簡単ですね。

というわけで、あたらしいOSにして心機一転

・・・ってなにをするのでしょうか・・・?

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