深夜だったこともあり、本来の放送は見ていませんでしたが、今日は再放送と言うことで一気に見てみました。
本来の放送側で感想を書いている人が一杯いると思いますが、それに並んで書いてみたいと思います。
ちょいむず側の感想
個人的にはちょいむずの方がおもしろかったと思います。
というのも、その主たる原因が「しめじソート」と「じゃがいもソート」にあります。
まあ、番組内で使われた名称なのですが、「しめじソート」がマージソートの、じゃがいもソートがクイックソートのアルゴリズムをわかりやすく解説した、というのが情報系の人間としておもしろかったところです。
たぶん録画しておいてその系の授業で見せれば動作の感じが教科書でやるよりも圧倒的にわかりやすいと思います。解説の早口もおもしろかったですし。
ちなみに、マージソート側は本来の手順をきれいになぞっている(「大きい」と「小さい」をわざと逆にしていたと思います)ので置いておきます。
クイックソート側の方は通常教科書で出てくるクイックソートとは少し違ったやり方をしていて、その部分が
クイックソートの基準を選ぶときに対象の領域内の先頭三つから中間となる物を選択する
と言うところです。教科書で出てくるパターンとしては
- 領域先頭の物を基準として選択する
- 領域の先頭、中間((先頭+終端)/2)、終端の三つから中間となる物を選択する
だとおもいます。
ちなみに、三つの中から中間を選択する意味は
- 必ず領域を「小さい」と「大きい」に分割できる(片方の領域が存在しない、と言うことがない)
にあります。分割した領域がないと再帰処理の終端判定が面倒になります。(実際に分割された先の領域のデータ数が少なくなると分割ではなくそのまま並び替える、と言うことを行います)
まあ、先頭から三つを選んだ理由を考察するなら、たぶん、今回の手順の場合は「別の場所に並び替えをしてもどす」と言う性質のためにそういう手順を選んだのでは?と思います。
動物のアルゴリズムについては・・・納得はしましたがこの部分では書かないでおきます。
それ以外にも、影で見たピタゴラスイッチが面白かったです。ピタゴラスイッチが平面として見えてしまうという現象をうまくつかって不思議な動きをしたような感じを受けていたのが面白かったです。
特にばねが転がって動かすところが影だけを見るとばねが少しずつ回転して横に移動しているように見えると言う点と、実際には斜面を転がっていく間に回転によってバネの先端が横に動いていく、と言う仕掛けがいいと思いました。
かなりむず側の感想
納得は出来るのですが、個人的にはおもしろさがちょいむずから比べると・・・でした。興味を引かれる基準の問題でしょうか。
まあ、機構の説明や歯車、カム、リンクを使った運動の説明がとてもわかりやすかったですし、これも中学校の理科あたりに持ってくると面白いと思います。
あとはコマ送りの写真を使ったやつの拡張版が面白かったですね。いまのピタゴラスイッチはこんなこともやっているんだ、と思うと。
それ以外は・・・まあ普通でした、と答えておきます。
子供も大人も「面白い」と「分かった」がキーワードかな
無理に「大人の」をつける必要はないような気がしないでもないです。
アルゴリズムの意味については子供への説明が確かに難しいですがそれでも手順を見てもらうことには意味はあると思います。
こういう番組は確かにNHK教育の一種の専売特許のような気がします。