というわけでニコ動のサイトなどでアニメをちょっと見ている身として気になった今季のアニメのタイトルについて数学的視点を微妙に入れて考察してみたいと思います。その対象が「五等分の花嫁∬」です。第二期ということでそれらしいものをつけていますが、これにどういう意味があるのか、を考察してみたので書いてみたいと思います。
なお、この考察はほかのサイトなどを全く見ないで考えています。そのため、あくまで個人的な考察であり、正しさにおいてはひとまず置いておいて、そんな考え方もできるんだ、程度に取ってもらえればよいかな、と思います。ただのネタとも言います。さらにいうならOPをちょっとだけ見てみただけです。はい。
必要な要素としてOPに出てくる数式を書いてみる
そもそも、第二期ということで積分記号の∫(インテグラル)を2つ使っている、ということは簡単にわかるのでそれ以外の点を考察していきたいと思います。
大前提として、∬とは何か、を書いておく必要があるかと思います。簡単に言うと「体積を計算することを示す記号」というところでしょうか。∫は高校レベルでも出てくる積分記号で、数学Ⅱをとっている人ならば少しはわかると思います。わからない人向けに書くと「面積を計算することを示す記号」というところで、複雑な形に対してそれを示すような関係式を考えることで面積を求められる、といったところでしょうか。長方形の面積を求める式である「たての長さ×よこの長さ」を拡張したものでしょうか。∬はこれをもう一次元増やした、と考えてもらえればよいと思います。ちなみに∬の計算は重積分と呼びます。
で、出てくる数式についてですが、次の4つについて考察していきます。それは
∬における積分の領域を示す式:
五つ子側を表す定積分の式:
主人公側を示す定積分の式:
それらを「くっつけた」扱いをしている重積分の式:
です。
個別に考察してみる
ということで少し考察してみましょう。
積分範囲について
五つ子側を表す定積分の式はですが、範囲が0~5なのは明らかに5人分を表していますね。主人公側は一人なので
ように範囲が0~1なのでしょう。ちなみにそれを合体させた重積分における領域
と書いていますのでこれも上の考え方に準拠していると思われます。
変数名について
ちょっと考えたのはなぜ五つ子側がxを使って主人公側がyを使っているのか、ということ。女性側がxで男性側がyということでそうなるものとして私が思いついたのはは性染色体でした。これが一番妥当でしょうか。重積分では2変数をxとyを使って表すことが多いのでそれを考慮に入れるとこうなるかと思います。そのため、左側を女性側、右側を男性側として演出を行った可能性が高いと考えています。少し気になるのがただの積分の時でf(x)とf(y)は変数名が異なるだけで同じ関数なのかどうか、ということ。多分異なるのだろうな~とは思いながら。
なぜ積分で表しているのか
根本的な問題ですが、ちょっと考えて思ったのが「積分は面積を求める計算を厳密にしたもの」という考え、「カップリングを乗算記号×で表す+面積の計算は「たて×よこ」として出てくる」こと、「未来はどのようにでもなる」を表すためのものではないかな、というのが私の考察です。つまり、五つ子の誰と結ばれるかはにおいて関数f(x,y)がどのようになっているかによって求められるが、それはこの後の物語を見て判断してほしい、そしてそれは×のカップリングが行き着いた先、つまり結婚にある、というところでしょうか。
かなりこじつけは入っていると思うが…
大学数学の知識+αからここまでつなげてみました。ここまでうまく考察できるようなタイトルをつけたこと、そしてそれをOPの演出として導入したことはかなりすごいと個人的には思います。まあ、これくらいの単純な答えではないとは思いますので、皆さんも考えてみてください。
integralには必須や不可欠という意味もあります。
ダブルインテグラルという事はお互いがお互いを求め合う必然、という意味なのかも知れません。
まあ脳味噌を拗らせた老人の戯言ですが。