今回のFedoraは公開されてからあまり時間をおかずにインストールしています。一応今のところは不具合などはありませんが、それでも変更点は何個もあったのでそれを紹介していきたいと思います。
パーティションはほぼデフォルトで
Fedora30のときにはext4で…と書いていましたが、今回はほぼデフォルトに任せてパーティションを設定させました。そうすると、boot系のパーティションを除きLVMで作成され、しかもデータパーティションの形式はxfsになっていました。xfsが標準となりつつあるのでしょうか…?
ファイアウォールの設定に少し戸惑った
ファイアウォールの設定は以前からfirewall-cmdを通す形式だったのですが、バックグラウンドがiptablesからnftablesに変わったからかよくわかりませんが、デフォルトで適用されるゾーンの名前がpublicからFedoraServerになったようです。このため、以前は–zone=publicを指定して設定していたポート開放処理ですが、Fedora32では—zone=FedoraServerを指定しないと正しいポート開放にならなくなっているようです。このあたりはfirewall-cmdでリストを出せばわかるのですが、一発では気がつかない現象でした。
cronが標準でいなくなった?
はじめにこれを感じたのはcrontabのコマンドがなくなったことでした。crontabのファイル自体は存在していますが、コマンドからのファイル編集がなくなっているので…と思いちょっと見てみると、cron自体が入っていなくなったのですね…。
じゃあcronの代わりは?というとsystemctlのtimerを使って定期的にジョブを動かす、という仕掛けになっているようです。つまり、自分でtimer(+service)の設定ファイルを作成し、systemctlで有効にする、という手順をとらないと以前にcronでやっていた「定期的にスクリプトを動作させる」ということが標準でできないようです。この差はちょっと大きいですね。しかも、SELinuxを有効にしたままだとスクリプトファイルの権限に関する問題(ファイルの実行フラグではなくSELinuxに基づく実行許可問題)が現れてしまい、auditの設定やらsemanageやらなんか面倒なことをする必要が増えたな~という感想です。セキュリティは強化されているのですが。
どうせ「StayHome」なので、こういうときにこそ更新作業をしよう
長期の休みなので、家でしかできないことシリーズとしては、こういうOSの更新作業なんていうものは典型的なものだと思いますので、皆さんも思い出した段階でやっておきましょう。