ちょっとサーバのHDDになにやら怪しい気配が見えたことと、サーバのハードウェアを交換するタイミングになったのでこの記事を書いた時点での最新のFedoraであるFedora28をインストールしてみたわけですが…。これが違った意味で難産となってしまいました。
さすがゲーム用のマザーボード、WOLがないとは…
インストールする前にいくつか条件を調べているときにわかったこと。今回、サーバ機となるマザーボードは一応「ゲーム用」をうたっているものなので、確かにゲーム、特にネットワークゲームにおいては各種ユーティリティもありよかったのですが、その機能はほとんど生かされることなくサーバ機になってしまうとこんな問題が出てきてしまいました。一応内部サーバなので電源を入れたり切ったりを遠隔でやりたいのですが、なんとマザーボードの設定にもLinuxのEthToolsでもWakeOnLANの設定がでてこない、というなかなかな状態であることが発覚。皆さんもサーバをPCパーツから組み立てる場合は気にかけておいた方がよいかもしれない、という忠告でした。
どうもハードウェアとLinuxの相性が非常に悪いらしく…
今回引っかかったのはこの点。Fedora28のインストール自体は何事もなくできたのですが、その後起動したときに起こったのがこのメッセージ。例でいうなら
watchdog: BUG: soft lockup – CPU#0 stuck for 22s! [swapper/3:0]
というもの。一応いろいろと調べてみると、特にハードウェアとKernelの相性が悪いときに起こるらしく、これが起こるとCPUの処理速度が激減してしまい、まともな処理ができなくなる、という困りもの。一部のページにはKernelPanicではないから大丈夫、と書いてありましたが、しばらくするとKernelPanicになることもあるのでなんとかしないと大変な現象です。ちなみにFedora28だけで起こるものではないらしく、Fedora27でも起こっていましたし、試しにCentOS7をインストールしてみてもやっぱり起こったのでKernelのバージョンだけに依存するものではないらしいです。一応Debianでも試してみようかと思ったのですが、こちらはインストーラがうまく動作しないため諦めました。1CDLinux系ではなっていないように見えるのですが。
なお、今のところは
- とりあえずプライベートなものなのですぐにダウンしなければまあどうにかなる
- 起動した直後に負荷をかけた場合になりやすいので起動直後は安定するまで放置する方針で
- この現象で問題となるプロセスが私の場合はswapperだけなので、swapperに関連する一部設定を書き換えることでどうにかなるのでは?(IO系の待機で出てくるらしいのでそのあたりの時間設定やメモリスワップに関する設定を変更すればなんとかなる?)
というところで一部の設定を書き換えてみてちょっと様子見したいと考えています。
SELinuxが相も変わらず大変
自分の記事にヒントが書いてあるのでSambaに関してはまあなんとかなるのですが、ほかのサービスになってくるとまた面倒な設定が必要ということで悪戦苦闘をしていました。例えばApacheでは、SSLの証明書を置いておく場所が/etc/httpd以下でないとき証明書を読み込めない(ファイルが存在しない、もしくは空と言われる)状態だったり、ファイルのアクセス権がおかしくなってhtmlファイルを読み込めなかったり、CGIが実行できなかったりと。こちらも必要になったときに再度実験をしてどうなるか確認してみる必要はありそうですね。
さて、無事に安定稼働までこぎ着けられるのか?
前のサーバ機のHDDが壊れかけの~だったのでデータ救出にえらい難儀しましたが、そこは根性でなんとかなったのでましでした。あとはこちらのマシンの安定稼働だけです。リモートから電源を入れるのは諦めるとしてもせめて数日くらいは普通に動いてほしいものですが…。