「謹賀新年」
ということで新年初めての記事がこちらです。前回blogの高速化についてphp-fpmを導入してみましたのでだいぶよくなったのですが最終的にはVPSのサービスそのものを別のものに切り替えることや自前管理から高速なレンタルサーバーに変更することで高速化を図る、という方法があります。今回はVPSのサービスについて再度比較してみることで高速化できないかどうか、という話になります。
VPSのサービスも微妙に進化しているが…
あくまで「微妙」です。前回調べたときにはどのくらいサーバーを使うのか、といった要件がわからなかったのでメモリ量などから考えてみました。で、この数年間で進化した項目というと…ほとんどないのですよね。いくつかのサービスではストレージ部分にSSDを使用することで高速化を図ったりデータセンターの指定によりサービスを提供する領域において最適な場所にサーバーを置くようにしたり、複数のサーバーを同時に使用することを前提にして同一領域にあるVPSサーバー間の速度をインターネットの接続速度より引き上げる、といったことができるようになりました。
これらは進化といえば進化なのですが今回注目している観点が
- 基本的に1つのVPSサーバーのみで稼働させる事を前提とする
- サーバーメモリは2GBのプランを指定する
- サーバーのストレージ容量は実際に使ってみると10GBも使わなかったので実験用途を考えたとしても50GBもあれば十分
- サーバーの高速性のためHDDとSSDの選択も要点の一つとする
- 支払い方法に柔軟性があるかどうかも要点の一つとする
というところになります。高速性という観点では仮想CPUの能力がどのくらいあるのか?というのは気になるところなのですがこの場合仮想のコア数にあまり意味はなく実際に負荷がかかったときにどのくらい割り振られるのか?というところにあるのでデータセンター側の能力依存となり調べにくいですし、またサポートについてもメンテナンスが頻発するといったことや自分で対応できない現象が起こったときの対応がよっぽど悪くなければいいので相変わらず要点には加えていません。
比較表はこちら
サービス名 | 初期費用 | 利用料金(月支払時) | 利用料金(年一括支払時[月額換算]) | CPU | メモリ | HDD/SSD | 再販 | アダルト | 無料期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOクラウドVPS 2GBプラン | \4,000(\0) | \1,480 | \1,280 | 仮想3コア | 2GB | HDD 100GB | ○ | ○ | 15日間 | 株主優待あり |
お名前.com VPS メモリ2GB | \0 | \1,315 | \1,099 | 仮想3コア | 2GB | HDD 200GB | ? | ? | 15日間 | 株主優待あり |
Conoha メモリ2GB | \0 | \1,750 | – | 仮想3コア | 2GB | SSD 50GB | ○ | × | 15日間 | 日割支払型(クレジットカードのみ) 株主優待あり |
さくらのVPS 2G | \2,160 | \1,706 | \1,565 | 仮想3コア | 2GB | SSD 50GB | ○ | × | 14日間 | 複数台対応、データセンター指定あり |
KAGOYA クラウドVPS SSDタイプB | \0 | \1,728 | – | 仮想6コア | 2GB | SSD 160GB | ○ | × | なし | 銀行振込不可 ストレージは自動拡張あり |
ServerMan@VPS Standard | \0 | \934 | – | – | 2GB | HDD 100GB | × | × | なし | 支払いはクレジットカードのみ |
FC2VPS LinuxVPS レギュラー | \0 | \1,380 | \1,180 | ?(Physical 1Core 26%) | 2GB | HDD 80GB (+Backup 80GB) | ? | ? | なし(新規30日まで返金あり) | – |
調べてみると支払い方法においてクレジットカートのみ、となっている箇所がいくつかあるので注意です。またネット上から申し込んだ場合は銀行振り込みや口座振替の指定ができない場合もありますのでクレジットカードを持っていない、あるいは作れない人であればそのあたり気にしないとまずそうですね。
もし乗り換えるのであればConohaかさくらのVPSなんだけど…
SSDの高速性はいろいろな場所で出ていますので多少高くなるのを覚悟の上で乗り換える、というのはありと考えています。そうなるとSSDを使えるプランはかなり魅力的になります。KAGOYAの場合はちょっと特殊な条件(自動拡張や保証メモリ量という考え方)なので今回はなしと考えると二択となります。問題は両者ともアダルトサイトに対して約款により不可とされているところで、今回調べた中ではGMOクラウドのみが許されているということでConohaの場合は同じGMO系列ながら微妙な差がありちょっと難しいところです。(両者の規約を比較して確認しました)まあ、このサイトやblogの記事を見てもらえばわかりますがアダルトな内容は記憶している限り全くないということですし、せいぜいリンク云々でまずい可能性があるかもというレベルなのでどうなんでしょ?という話となります。
あと、利用料の支払いに関してGMO系列の場合は株主優待で使用料の一部を充当する、ということが可能です。この場合は長期投資を前提として株を保有して…とやると株価の変動で損失を出す可能性もありますが6ヶ月単位で優待により5,000円分がサービスの使用料として充当でき、GMOの業績がよければ配当金までもらえる、ということでうまく回せばConohaはかなりよいサービスなのでは?と考えています。単元での株を保有できるだけの資金があれば、の話ですが。