2016/11/22にFedora25が公開された、ということでFedora23が入っていたサーバーに新規インストールで入れ直してみました。基本的にはFedora系ということでインストールの手順やパッケージの使い方には変化はなかったのですが…。
Server版の場合DVDからインストールするときDovecotを含まないようにパッケージ選択するように
なんと一カ所やらかしてくれました。パーティションもFedora23の時とほぼ同様にしてServer版なので先に一部のパッケージをインストールしておけば楽だろう…と思ったのですが、そういうわけにもいかなかったようです。Dovecotを含むようにインストールを行うとパッケージマネージャであるdnfがエラーを起こしてインストールが停止するという事態が発生してえらいことになりました。びっくりでした。いったい何が引っかかっていたのか気にはなりますが…。
そのため、Server版かつDVDからのインストールの時は追加のパッケージをDVDからインストールせずにネットワークからのdnfのインストールでやることを前提にほぼ素の状態のServer版をインストールしました。一応エディタだけは追加で入れておきましたが、メール系のサービスがインストールされないように設定すれば通ったのかな。まあ、逆に必要なパッケージを別に入れる必要があるためサーバー構築の手順を相手に説明するなどということにはわかりやすくなっているところがいい、ととらえておきましょうか。
それ以外はFedora系のインストールと言うことで
普通にインストールして終わりです。一応パーティション関係で書いておくと/bootは先頭パーティションに別で確保してしかもext4にしないと起動できないようなので注意。以降はLVMで確保して適当に分けるなりbtrfsで確保して適当に分けるなりすればいいと思います。これのおかげで(2.2TB以下のストレージであれば)MBRで設定されていても複数パーティションを簡単に扱うことができます。この頃は楽になりましたね~としみじみ。ちなみに昔はパーティションを分けるときは/と/usrと/varで分けていたのですが/がほぼ使われないので領域がもったいない、という結論になり/usrを/に統合してパーティションを設定しています。/varはデータやログ領域なのでテストサーバーといえども分けておいた方がログインできなくて困る、という事態をふせぐことができます。
残りはまあそんなもんかな、ということで詰まることなくいけます。今回は設定すべきIPアドレスを間違えてしまいNetworkManagerをコンソールから操作するのに四苦八苦してみたり、素の状態であったために必要なパッケージを後入れすることとなり、テストサーバーと言うこともあってsslhがなぜか先頭でSamba、Perl、Apache、PHPと一つずつ設定をやっていきました。PHPのバージョンが7.0系になっているのでテストで使う場合にはかなり注意が必要、ということも覚えておく必要があります。今のところRDBMSを使うようなサービスを入れたりシステムを構築していないのでこちらは後回しです。メールサーバー系も構築していません。インストールが終わり安定した状態になったのにdnf経由でDovecotをインストールしようとして失敗する、なんてことがあったそれはそれでいやなので…。
また、今回はSELinuxを有効にしたままインストール作業を行いましたのでSambaの設定時に一部のフラグを解除しないと動かないということも気をつけて行いました。このあたり、blogに書いておくと検索で設定項目が見つかるので簡単でいいですね~と。
Telnetも内部ネットワーク用ならまだまだ使える?
普通ならば考慮に値しないのですが内部の簡易ネットワークで使う+SSHでのログインが面倒(鍵指定など)という場合にはTelnetを(Firewalldなどで)内部ネットワークのみ許可して使う、というのもありです。SSHのログインでパスワードログインを認めないように設定するとセキュリティが向上するのですがパスワードログインの方が簡単だったりなじみがあったりするので内部で使う場合はだいたいこっちになりますね。
Fedora系で使用する場合はdnfでtelnet-serverをインストールした後、systemctlからtelnet.socketを有効にする(startとenable)ことと、Firewalldからtelnetの通信をローカルネットワークのみで許可するように設定すればOKです。その辺はセキュリティがないよりましのレベルでしかありませんが。またsystemctlから有効にするのがtelnet-serverではなくtelnet.socketになることも注意です。
これにてインストールは一段落
設定ファイルについてはFedora23が動作しているうちに/etc以下をバックアップしておいたので必要であればそちらから設定を参照する、ということでクリーンインストールによって設定がわからなくなる、という現象を回避しています。ちゃんとデータファイル群もサーバー更新前にバックアップしているので準備に抜かりはなかったですしね。このあたりはもうなれたものです。みなさんもきをつけてあたらしいFedoraを体験してみましょう。