さすがにfedora20のまま放置しておく訳にもいかなかったので更新を行いました。相変わらずアップグレードではなく通常のインストールです。前回との差はあまりなかったのですが、今回はクライアント側の環境にも微妙な問題点があったのでそちらも載せておきたいと思います。
基本的にはfedora20と同じ
前回の記事と同じ事を書いていますよね・・・。といってもこれが真実ですから。今回の場合は普通にグラフィカルインストールでできたので迷うことはほとんどありませんでした。パーティションも前回からの引き継ぎ(一応フォーマットによりきれいにしましたが)でしたし、インストール中にrootのパスワード設定やユーザー作成があるのは同じです。あと、バージョン管理がyumからdnfに変わっているのでこちらのコマンドを間違えないようにするのが初めの肝なのですが、そこは他のサイトでも書かれていますし、fedora21など過去バージョンでも切り替えが入っているので気がつく人は気がついているでしょう、ということで微妙にスルー。今回困ったのはr8168ドライバの問題の方です。
r8168ドライバ問題が深刻に?
この記事を書いている段階で公開されているのは8.040.00ですが、これがコンパイルできなかった、とかそういうものではありません。一応サーバーとしてインストールするとGCC(+kernel-devel)が不足していてコンパイルできなかったのは初めに大変だったことですが、r8169のドライバでも通信ができないわけではないのでこの辺はdnfで手に入れてくればいいのでどうにかなります。問題はr8169ドライバを無効にするところの処理が面倒きわまりなかった、というところ。基本はこちらの記事の通りなのですが、blacklistの処理がこれだけでは済まなかった、というところです。なんと起動オプションにまで手を掛けないと無効にできませんでした。一応手順を書くと
- rootへ昇格 or 以降のコマンドをsudoで実行
- /etc/sysconfig/grubをエディタで開く(vi /etc/sysconfig/grub)
- “GRUB_CMDLINE_LINUX=”となっている行を探して、”rd.driver.blacklist=r8169″というコマンドライン引数を「追加」する
- grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg でgrubを更新
となります。ちなみにipv6を無効にするときもこれと似たようなこと(コマンドライン引数に”ipv6.disable=1″を追加する)が行われるので後に見る人もいるかも知れません。
無効にできればdkmsなどで自動更新をするように編集すればOKです。Makefileの編集が相変わらず面倒ですが、相も変わらずif文の位置を変更することを主眼に書きかえればどうにかなります。パッチは出しませんが、もしほしい方がいればコメントにでも書いておいて下さい。
SSHがTeraTermで接続できない?
次にはまった現象がこれ。SSHは標準で有効になっていてファイアウォールも開いているので外から接続して設定ができるようになれば後は簡単・・・と思っていたら接続がはねられるぜ!ターミナルにはTeraTermを使用しているのですが、これが接続時に「現在のステージでは想定外のSSH2 メッセージ(80) です. (6)」というメッセージが表示されて接続ができない、という状態に。なんだこれは?ということで焦って検索をするとどうもOpenSSLのバージョンが上がったことでSSHのシーケンスが変更された物になったらしく、これに今現在インストールされているTeraTermのバージョンが対応していないために接続ができない、という現象ということが発覚。こちらは最新版のTeraTermをひっぱってきてインストールすれば接続できるようになりました。サーバー側だけではなくクライアント側にも少し影響が及ぶことに。
ということで更新作業は完了
基本的な部分が動くまでの更新は終わったので後は必要に応じて機能拡張を行うことになるだろうな~と言うことで今日の作業は終わり、というところでしょうか。しばらくは安定性チェックも含めて試験稼働を行うことになりそうです。