とあるblogネタに対してマジになってみます。小学校の高学年か中学校の知識があれば簡単な話題ですし、下手をすると授業にも使えるネタかも知れません。
なお、この手の話題は「実際に一人前の麺類を買ってきて一本ずつ(ちまちまと)測り、それを合計することで「すごいぞ~」と「頑張った」の両方が出るからおもしろい」のであって、単なる計算として求めても何もおもしろくありません。せいぜい「こういう計算でできます」という紹介にしかなりませんね。
で、考え方は?
とてもありきたりですが、
- 一人前の麺の重さと一本分の麺の重さを量ってその麺が何本の麺からできているかを計算
- 調理前の麺であるとき実際に調理(ゆでるなど)して食べられる状態に持って行く
- その麺の長さを計測
- 一本分の麺の長さ×麺の本数=麺を一本として考えたときの長さ
で終わりです。小学生用にちゃんとかけ算の順序問題にかからない様に書きました。中学生向けならこれを文字式で書いて作らせるのが楽しいかと思います。面倒なのは2と3ですね。たとえば乾麺からはかると1の工程が「直接麺の本数をカウントする」に変換されるので非常に楽なのですが、ゆでる(+水でしめるなど)と長さが変わってしまうので麺を実際にゆでないと何ともいえなくなるのが悲しいところです。もちろん一本だけゆでるとゆで具合を計る要素が時間だけになってしまうのでどうせなら数本ゆでてちょうどいい食べ頃になった麺で計るのが良いと思います。
乾麺のそばでやってみた
ここからはただの算数です。計算の連続であり、小学校レベルでもできる計算なので感動もへったくれもないやり方です。ちなみに手元にグラムレベルで計れるスケールがないので目分量(10g単位)の計算となります。
- そば一人前の重さ=90g
- 25本分のそばの重さ=10g
- 一本分のそばの長さ=20cm
というわけで、これを一本に結合したときには
(25(本) ÷ 10(g)) × 90(g) × 20(cm) = 4500(cm) = 45(m)
となります。ゆでると多少長くなると思いますのでこれに膨張率をかけ算するなり一本分のそばの長さを修正するなりすれば完璧ですね。つまり50m競争のトラックにそばを一本ずっとおいてある状態でそれを食べれば一人前となります。規模を大きくして計算したくはないのでしてみたい方はご勝手にどうぞ。中学生向けなら上で数字で書いた部分をxやらyやらに直して式を立てさせればOKだと思います。
ほかも同様のやり方が使える
特に乾麺で提供されているうどんやスパゲティも同じ計算法が使えます。使えたからどうなるのだ?といわれても困ってしまいますが・・・。しかも頑張って計測したのと違っておもしろみが全くない記事ができあがってしまいました。写真を入れようにも入れる意味が無いですからね・・・。